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binodulosus 初心者編 Q&A

初心者編 国産オオクワガタの産卵セット 産卵材や温度の調整

#オオクワ、初心者、飼育、ブリード、管理

オオクワガタの産卵方法についてご紹介いたします。

和  名:オオクワガタ
学  名:Dorcus hopei binoduosus
産  地:日本

国産オオクワガタは羽化後約3カ月くらいで後食(こうしょく)を開始します。後食開始後約1カ月程で成熟し交尾が可能な状態になります。成熟する前にペアリングを行うと産卵行動はするものの産卵痕に卵がなかったり無精卵であったりすることがあります。オスの場合はその後1カ月以上経過してもブリードには使えなくなることがありますのでしっかり成熟するまで待ってあげましょう。

① ペアリング

管理温度:23~28度

同居期間:放置の場合はだいたい7日間、交尾を目撃したらその場で終了です。

お世話をするのが毎週土日の場合、7日間の管理がしやすいです。その間で様子を見ることもあると思いますが、期間内に交尾を確認しオスとメスが離れたことを確認したらそこでペアリングを終了して大丈夫です。

クリアスライダーに針葉樹マットを引き足場を揃えます。

オス成虫用のワイドゼリーを2つほど入れておけば問題ありません。オスとメスをペアリングセットに入れますが、オスは念のため顎を縛りましょう。

なぜ顎を縛るのかというと、メスを攻撃し殺してしまう恐れがあるからです。オスは子孫を残すためにメスと交尾をします。メスは一度交尾を終えると産卵に向かって動き始めます。しかし、容器が狭いとオスに出会う可能性は高く何度も交尾を催促されてしまいます。交尾を終えているメスは交尾をさせてくれなくなりますので、オスはそれに腹を立てメスを攻撃し殺してしまうことがあります。国産オオクワガタでは殆どメス殺しはありませんが、100%無いわけではないので後で後悔しないように念には念を入れておきたいところです。

② 産卵セット

管理温度 :23~28度

セット期間:7~14日間

準備するもの:プラケース小、発酵マット、産卵材(くぬぎ・コナラ)

まずは産卵材を加水します。

人それぞれ加水の仕方は違いますが、私個人としてはまんべんなく水分を浸透させたいので産卵材を水に半日つけっぱなしにし1日陰干しを行います。30分~60分水に漬け込んで60分陰干しでも大丈夫です。乾燥している材には産みません。まんべんなく水分が浸透していた方が産卵スタートにばらつきが出にくくなり同じ日数で同じくらいの産卵数を見込める気がしています。産卵材の質にもよりますが一週間のセットで30頭くらい採れることもあります。

メスが産卵行動をはじめないと産卵材には青カビが生えます。転がしセットのデメリットは程よく湿った産卵材が湿度たっぷりのプラケースの中で25度くらいで若干蒸した状態になるわけですからカビも勢いよく生えてしまいます。メスが産卵している時には、カビが生えにくい成分(尿)を分泌していると言われています。万が一、青カビが生えてしまった場合は、その材はカビの程度にもよりますが青カビがあるところには産まなくなりますので使えなくなる可能性が高いです。部分的や表面くらいで中にまで浸透していない場合は表面を削り取ってその部分にだけアルコールスプレーすると青カビは生えにくくなります。青カビ対策として転がしセットではなく発酵マットで軽く埋めてしまうか、初めからバクテリア材や植菌材を使うとよいでしょう。

7~14日間でこれだけ削ります。ただ削っただけの場合や産卵痕はあるが卵が入ってない場合がありますので私の場合は産卵痕を掘り返して卵を確認し再度埋め戻します。卵を1つさえ確認しておけば後はそのまま安心してセットを継続出来ます。

産卵セットから取り出した産卵済みの材は他のプラケースに移し替え20~30日間保管します。幼虫が動き回ると産卵材からもくもくと幼虫の食べ痕が目撃出来るようになります。保管期間は管理する温度により変化します。温度が低い(22度くらい)と幼虫の成長が遅くなりますので期間は長くなり、温度が高い(28度くらい)と期間は短くなります。

食痕

割り出した幼虫は傷つけないようにスプーンですくい菌糸ビンに投入してください。投入時に傷つけてしまわないように注意が必要です。

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