菌糸ブロックについて
当店の菌糸ブロックは福岡県にある(有)微創研に作成を依頼しています。オガの種類、オガのサイズと割合を決め、オリジナル添加剤をこちらから送り作ってもらっています。菌種はシワタケ、南方ヒラタケ(オオヒラタケ)、北ヒラタケです。この3種を色んな種類のクワガタに使い分け飼育レコード獲得に至っています。
〇種菌の特徴とはどのようなものでしょうか?
暑さに強い、寒さに強いなど対応温度が違うことや、キノコ(子実体)になりにくい、腐朽速度が違うなどキノコの種類によってバラバラです。
〇この特徴をどのように生かすのか?
暑さに強い南方ヒラタケのブロックを使う場合は23度以下になるとキノコが生えやすくなります。従って一日を通して23度以上になる時期から使い始めることがおススメです。温度管理をしていないと季節の変わり目など朝昼の温度差が10度以上あったりしとてもキノコが生えやすい環境になります。キノコが生えることで水分と栄養を奪われるのでその菌糸ビンの期待は薄れてしまいます。
逆に北ヒラタケは寒さに強く20度以下ではキノコが生えにくいです。温度が高くてもキノコは生えにくいですが、得意とする温度帯以外で管理した場合は劣化が早く進み直ぐに交換時期を迎えてしまいます。劣化が早く進む原因として幼虫の糞に住んでいるバクテリアの影響が考えられます。南方ヒラタケや北ヒラタケにしても得意な温度帯では活性が強くバクテリアのまわりもそれほど早くなく感じます。低温に強い北ヒラタケの場合は、低温ではバクテリアの動きも鈍いせいか菌糸の劣化もかなり遅く感じます。
どの種類のクワガタに使い分けるのか?
◇南方ヒラタケ・北ヒラタケ
オオクワガタ系、ヒラタ、ノコギリ、コクワ、アカアシなど
◇シワタケ
アンタエウス、ヒラタ、ノコギリ、コクワ、アカアシなど
シワタケでオオクワガタ系を飼育した時の成績がかなり悪かったです。
低温で使えるシワタケは菌もかなり強く青かびを飲み込むほどで数々のレコードも低温で引っ張った結果で獲得しています。ここで「菌の活性が強い温度帯で羽化させる」を繰り返しています。国産オオクワガタなどでは温度の変化で蛹化したりしますので最終を南方ヒラタケで持っていき温度を25度くらいで仕上げるのがベストなのかと思っています。