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初心者編 Q&A

添加剤の色々

#添加剤、麦芽、ビール酵母、トレハロース、セルロース

 大型作出に向けて独自で添加剤を配合し試行錯誤している毎日でした。必要な栄養分と菌糸の劣化のバランスを考えて配合していきます。麦芽、ビール酵母、トレハロースなどなど。それぞれ栄養分がことなり幼虫への役割も違っています。どれがどんな栄養でどういうふうに利くのか、なんて解って使えるのがベストな使用方法です。それでは添加剤の栄養が解ったとして、幼虫はそれをどのように分解し栄養にするのかも解っておく必要が出てきます。

 過去の記憶を辿りながらここに書いていきます。

何でも試してみました。

見ての通りドングリですね、ミキサーで砕けば粉っぽくなります。油脂成分が多くカロリーが高そうなので採用してみました。

竹粉、麦芽、ビール酵母、小麦粉、きな粉、トレハロース、セルロース、キトサン、ビタミン、ミネラル・・・。

 竹粉は発酵マットの作成にも使えましたね、リグニンやタンニンといった防虫成分があまりないようなので難関種攻略用のマットなどには使えそうです。竹をそのまま発酵させて使っている方もいらっしゃいますね。生地を竹にすると竹は硬く発酵までに時間がかかりますのでブナやコナラに竹粉を添加する方法が良いと思います。カブトムシのサイズアップにも竹粉は向いているようです。沖縄のかぶとむしはサトウキビのマットで大きくなっているのでそこに含まれているセルロースがメインになってサイズUPに影響しているのではないかと考えています。なので竹粉も然りです。

 さて、クワガタムシはどのように栄養を吸収しているのかです。腸内にバクテリアがいてそのバクテリアが消化分解しクワガタの栄養としている、という話しは聞いたいたことがあると思います。だから、そのバクテリアを最適化すれば良いのですが、どういうことなんでしょうね。

 例えば腸内には1~10までバクテリアがいてそれぞれABCDIFGHIJだったとします。それを累代を重ねるごとにAAABBBCCCDにしていくということですよね。そして、このバクテリアがどのように分解吸収しているかというと、それぞれがそれぞれの酵素を出しています。ちなみにトレハロースを分解する酵素はトレハラーゼです。クワガタの腸内にはこのトレハラーゼを出すバクテリアがいるのかもしれません。食べて糞になって出てきたらそれが消化吸収ではありません。バクテリアが分解して初めて吸収まで繋がります。むやみやたらに添加剤を入れたとしても入れて菌糸の劣化を招いただけに終わることも考えられます。ただし、少なくとも朽ち木に含まれている養分は吸収出来ていますのでそこにあるセルロースやキトサン、ミネラル、ビタミンなどの栄養は吸収分解出来るのではないでしょうか。草食動物が植物だけを食べてあれだけ大きな体を保っています。しかし、人間も同じように植物を食べますが植物だけでは必要な栄養を賄えません。それは植物を食べた時に人間には得られず草食動物には得られる栄養があるからです。

 地中深くから掘り出している原油は元をたどれば大昔の海や湖に住んでいたプランクトンや藻などの生物の死がいが地熱やバクテリアなどの作用を受けて長い年月をえて石油に変化したもの、そしてそれはセルロースからも作ることが出来るという、セルロースに注目しています。

 ミネラルやビタミンはエネルギーにはなりませんが、分解吸収と代謝を手助けする体の潤滑油と言われます。熱を加えると壊れてしまったり水に溶け込んでしまうビタミンC等をどのように摂取させるかも課題です。またビタミンやミネラルはホルモンバランスにも関係しており、これが崩れることでいろんな問題が出てきます。昆虫の脱皮や変態は脱皮ホルモンと幼若ホルモン(JH)により制御されています。クワガタの場合・・・蛹化出来ない、羽化不全になるなど、関係していると考えています。

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