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初心者編 Q&A 菌糸について

キノコを生えにくくするには

#キノコ、ヒラタケ

 秋になると朝晩の気温が一気に下がる日があり、日中との温度差が10度以上になることもあります。菌糸に大きな温度差を与えると刺激でキノコを生やしてしまいます。菌糸ビンのキノコを生えたままにしておくとタイペストフィルターを突き破ったり菌糸の水分をキノコが取ってしまったりと菌糸ビンの劣化の原因の一つでもあります。そんなキノコを生えにくくする方法を考えていきます。

 ①キノコが生えにくい温度帯を把握する

  例えばオオヒラタケ(南方)だと23度以上をキープすると生えにくいです。ヒラタケ(北)やシワタケ、カンタケはキノコが生えにくい種類ですが20度以下が品質の状態の維持ができおすすめの温度帯です。どうしても温度が上下にブレるので安定した温度を保てる環境がベストになります。菌糸の交換時期を逆算し季節の変わり目付近で菌種を変えてのビン交換もありです。

 ②菌糸を9割まで詰める

 キノコが生える環境は湿度が高い場所です。菌糸の表面から蓋までの空間の湿度が高ければキノコが生えやすい環境になってしまいます。そこで菌糸の表面の水分を飛ばし空間を広げることで湿度を抑えて管理がしやすい環境を作ります。菌糸を発菌させた後、タイペスト紙に水分が付いていたことはないでしょうか?毎回必ず拭き取ってあげてください。水分が残ったままだと酸欠になってしまうことで幼虫が上がってきてしまいます。

 ③菌糸を詰めた時に菌糸の表面の水分を減らす

 不織布で覆い3~5日放置します。菌糸が回る程度に表面の水分を飛ばします。乾燥しすぎると菌糸が回らなくなりますので注意が必要です。蓋を閉めた状態よりも酸素の供給量が多いので菌糸の周りも良くなります。

注意>当社の菌糸ブロックでの扱い方になります。他店の菌糸ブロックは仕込み時の水分量が違うものもありますので全てに当てはまるわけではありません。実験は自己責任で行うようにお願いします。予想外の結果が出ましても責任を負うことは出来ません。

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